地頭の悪い人間を採用した経験から

社員でどうにも仕事ができない人間がいた。
妙に自信家で、自分が仕事ができない人間だと気付いている様子はなく、任せた顧客は、必ずといっていいくらい契約終了になってしまう。特に言葉遣いや態度が悪いわけではない。本質的な頭の良さを、地頭の良さといったりするが、まさにそれが悪いと思った。

 

採用してしまったものはしょうがないとしても、今後、同じような人をとらないためには、どうしたら良いんだろう。そもそも地頭の良さってどこをみたら分かるんだろう。

 

地頭が悪い人間というのをどういうのかあらためて考えてみると、

・理解力が乏しい
・理論的な説明ができない

 

こういう人には決められたことをコツコツする仕事が向いているのだと思う。クリエイティブな仕事だったり、顧客と交渉ごとのある仕事には向いていない。

 

理解力のない人間に話をするのはむなしい。話した言葉の中から、本当に伝えたいことをうまく汲み取ってくれるのが、理解力だと思う。そういう伝え方でしか伝わらないこともあるのに、それができないと意思疎通ができない相手と思わざるおえない。

 

あるとき彼が、「見積を100万円値引きした影響で、100万円分の制作時間が足りません。なんとかしてください。」と言ってきた。


「100万円分の制作時間が足りないというのは、どうやって分かったのか。」と返すと、言葉につまったまま、他のことを話はじめた。つまり根拠もなく100万円分の時間が足りないと言ってきていた。

 

僕は、彼との経験から、大切なことを学んだ。まず、こういう人間もいるんだなということを知れたこと。そして、理解力のある人間と仕事をしないとストレスが貯まるということ。ここから採用の方針が決まった。スキルより理解力。

 

彼をみていると、理解力というのは、受け取った情報をどのように整理できるかという能力だと思った。受け取った情報をそのままの形で吸収してはいけない。俯瞰した位置から情報を見直さないといけない。

 

鳥のように空から情報を見て、足りない部分はどこか、そこをどう補えばよいのか。聞いたらよいのか、考えて導きだすのか。

 

そういったことが自然とできるのが地頭の良さだと理解した。